診察室から
院長挨拶

院長 森山 豊
かつて勤務医の頃、糖尿病で眼の網膜症から失明へ、末期腎症から人工透析へ、足の壊疽から下肢切断へ、若くして動脈硬化と神経障害から無痛性心筋梗塞へ、などなど、進行した糖尿病の病像を集中的に診る機会があり、この病気の本性を思い知らされました。この経験は現在につながっています。
糖尿病の患者さんが後々、あのような悲惨な合併症で苦しむことの無いようにとの思いで日々診療しています。
当院の紹介
健康ワンポイントアドバイス
家庭血圧測定のすすめ
高血圧の基準は以前と比べて低く設定され続けています。下の表は2004年の最新のものですが、正常な血圧は130/85未満です。そして「高血圧症」とは140/90以上とされ、これ以上は病気扱いです。その中間の「正常高値血圧」はグレーゾーンということになりますが、これが最近は「メタボ」領域にとりいれられました。
分類 |
収縮期血圧 拡張期血圧
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---|---|
至適血圧 |
<120 かつ <80
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正常血圧 |
<130 かつ <85
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正常高値血圧 |
130~139 または 85~89
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軽症高血圧 |
140~159 または 90~99
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中等症高血圧 |
160~179 または 100~109
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重症高血圧 |
≧180 または ≧110
|
上の表の値は、病院で20分程度安静にした状態で計った値を基準にしています。「白衣高血圧」という言葉があるように、血圧は医者の前で計るとふだんより高くなりがちです。ぜひ血圧計を買ってお家でリラックスしている時の血圧(家庭血圧)を把握しておきましょう。
血圧計は一家に一台の時代です。
できるだけ一日の同じ時間帯(おすすめは寝る前)で、15分~20分は安静にしてから計るのがコツです。避けたほうがいいのは1.飲酒後、2.入浴直後、3.運動直後、4.食後1時間以内です。
60歳以上の方は起床後1時間以内で排尿後の朝食前にも計ると「早朝高血圧」チェックできます。なお家庭血圧では上の表とは少し違って、135/85以上は高血圧領域です。
更新日:2022-12-22